廣瀬純、河出書房新書。「骨付き肉」をキーワードに、食と思想について述べた講義録。龍谷大の教養課程講義を纏めたもので、幅広く学生の興味を引くためか、さまざまな題材が職に結び付けられている。モナドロジー、比較解剖学、脱構築、ヌーベルヴァーグなどなど。
幅広で芳醇な素材を扱いながらも、丁寧な筆致と正確な理解により、論旨が乱れることはない。少々知的遊戯の傾向が強すぎるきらいはあるものの、なかなかに興味深く、楽しく、そして美味しそうな話になっている。博識の本である。良著。